lesson3 最初に何を買う?<ドラム編>

第3回は前回に引き続き「最初に何を買う?」<ドラム編>です。
楽器を始めてしばらくたつと誰しも自分の楽器が欲しくなってくるものです。バンド活動などでレンタルスタジオなどへ行く機会や、ライブを経験しはじめるとその思いもひとしおだと思います。

しかしギターや、ベースなどのように「本体(ギター・ベース)」→「エフェクター」→「アンプ」などのように、なんとなく自分にとっての必要性の高いものが分かればよいのですが、ドラムという楽器は何しろ小さな打楽器たち集合体なわけですから、どれもこれも必要な感じがし困りものです。いきなり「え〜い全部買ってしまえぇ!」とぜんぶ揃えてしまう(そんな財力が欲しい。。。)のなら迷う必要もありませんが、誰しもそうはいかないと思います。

今回は「ココから買い揃えてみよう!」というのを書いてみたいと思います。

[最初に買うのはズバリ「フット・ペダル」だ!]
巷でよく聞くのは「最初に買うのはスネアドラムだ」みたいなのがちょっとありますが、私のプレイと講師経験から結論を言いますと、まず最初は「ペダル」をお勧めします。

というのもペダルという楽器(機械・道具かな?)はとても奥が深いです。こんな事を書くと「じゃあ私は初心者だしそんなの難しそうでわかんないやぁ〜」と思われてしまいそうですが、そうではなくてドラムという楽器において最も重要なのは「身体」と「タイコ」をつなぐ道具(インターフェース)です。

そうです、もう分かりましたね、ドラムは演奏者が頭で考えた演奏情報を両手・両足へ信号を送って演奏します。よって手は「スティック」、足は「ペダル」がドラムセットへのインターフェースであり、接点となるわけです。

最初にスネアドラムを買うのもそれはそれで目的や自分の演奏する環境が整っているならば構わないのですが、ライブハウスに常設のペダルやレンタルスタジオに置いてあるペダルというのは、毎日毎日沢山の人たちに踏まれているわけです。きちんとメンテナンスがされていればまだよいのですが、ほとんどが最良の状態になっていないと言っても過言ではないでしょう。


<ペダルには癖が付く>
コレが意外と知らない人が多いのですが、まったく同じ新品のペダル2台をAさん・Bさんで同じ一定期間使用したとします。これは確実に「踏みクセ」が付きます。使用後、互いペダルを交換すると「同じ機種なのにな〜んだか感じが違うなぁ・・・」という事になるのです。

そう考えると、沢山の人に踏まれているペダルはいろんな人のクセを受けており、いい状態で無い事は容易に想像がつくと思います。
そのペダルがその時、自分にとって一番良い状態にあればいいですがその確率は低いと思います。

前回ステイックの項でも書きましたが、自分の身体と楽器をつなぐインターフェースは常に自分の専用の物である事が一番大切です。
ステイックにこだわりを持って選択するように、まずは足元の大事な「ペダル」に注目することが上達への第一歩です。
(おしゃれは足元から・・・ではないですが)笑

[ペダルの選び方]
ココまで読んでいただくと、「あー、自分専用のペダルを買ったほうがいいんだなぁ」と理解していただけたと思います。
が、いきなり楽器屋さんに買いに走ってはいけません!
ではペダルの重要性がわかったところで、次はペダルの選び方について進めてみましょう。

第一回目のスティック選定のところでも書きましたが、ペダル選びにおいてもスティック同様に大切な事は「どんな音が出るか?(出せるか)」よりも「どれだけ自分に合っているか?(演奏しやすいか)」なのです。

上記と重複しますが大切な事なのでもう一度・・・。
楽器の演奏とは演奏者が頭にイメージした音やフレーズを楽器で表現することです。もしこの時楽器が最良の状態で調整・チューニングされていたとしても、ステイックやペダルが自分に合っていなければ、自分のイメージした音に近づけることは容易では無いでしょう。

「弘法筆を選ばず」
という言葉があります。確かにどんなものを使ってもいつも自分の音が出せるようになれば、それにこしたことはないのですが、それは目標のひとつとしてとらえておいて、まずは自分がもっとも良い状態でプレイ出来る環境を整える為「弘法も筆を選んで」みましょう!(^^)!

<ペダルを探そう!>
1) 楽器屋さんへ行きます。そこで主要メーカーのペダル・カタログ
   
(ほとんどが総合カタログで中に載っています)を全部もらってきましょう。
           YAMAHA ・TAMA ・Pearl ・DWなど

2) とにかくいろんなペダルを踏む機会を作る!
   楽器屋さんで試奏、レンタルスタジオ常設ペダルなど
1) まず最初はすこーしばかりお勉強です。(はい、「勉強」と聞いてアレルギー反応を起こさないでくださいね〜)自分に合ったペダルを確実に選ぶための知識を付けるだけだから楽しんでみましょう。

まずは楽器やさんへ行きます。(なんだ結局行くんじゃん(^^ゞでもまだ買いませんよ)そこでとにかくペダルが載っている主要メーカーのカタログを全部もらってきます。
LINKページにある各楽器メーカーのHPでもさまざまなペダルが見れます。)

それを今度は片っ端から目を通して下さい。(ペダルのところだけね)
スペック(仕様)見た目(かっこよさ等)、そのメーカー独自のこだわりの部分など、意味の分からない単語・用語も出てくると思いますが、今は気にしなくてもいいのでとにかく読みすすんで他メーカー製となにが違うのかなどを比べてください。


2) それをある程度読んだら、今度は試奏(実際に踏む)します。

楽器屋さんへ行って、とにかく沢山あるペダルを踏ませてもらいましょう。出来ればこの時実際にバスドラムへ取り付けて試奏するのが好ましいです。また履き慣れた靴(実際に演奏に使う靴)を履いて行く事も忘れずに!

楽器屋さんには各種メーカのさまざまなペダルが置いてあるので踏み比べには一番良いです。ただし、あまり長時間の試奏は控えましょう

じっくり試奏したい時は、レンタルスタジオを利用するのも手です。できればいつも同じ部屋ばかり使うのではなく、違う種類のペダルを置いてある部屋を選んだり、最近ではレンタルペダルのシステムを導入しているスタジオなどもあるようなので、そういった物を利用するのもいいと思います。

それとコレはあまりお勧め出来ませんが、友達の持っているペダルを貸してもらうのも方法としてはあります。が、なぜお勧めしないかというと、先にも書きましたがペダルにはクセが付くので、後々自分のペダルを買ったら基本的には人には貸さないようにしましょう。自分は人には貸さないのだから、自分も人からは出来るだけ借りないというのがエチケットですからね。
もちろんその所有者のクセもあるわけですから、楽器店のペダルを踏んでみるのが一番かもしれません。

こうやって試奏を続けていると、カタログに載っていた用語や機能がなんとなく分かってくると思います。試奏を続けていればなんとなく「コレが踏みやすいなぁ〜」とかが分かってくると思います。そう感じれるようになるまで試奏をしばらく続けてみればいいでしょう。その中で一番自分にとって合っている(演奏しやすい)物を最終的に選べばOKです。

<フットペダルの構造>
では最後にペダルに各部の名称とその機能を簡単に説明したいと思います。
カタログを見るときなどの参考にしてくださいね。

[フットボード]
足を乗せて踏むところですね。「フットプレート」とも呼びます。メーカーによって大きさや形、表面のパターンが違います。演奏感にも大きく影響を与える部分です。
地面から斜めになっていますがこの角度を調節出来るものがあります。かかとのひんじ部分にボールベアリングを使ったものが多いです。

[ビーター]
バスドラムのヘッドを直接ヒットする部分。スティックと同様にさまざまな形の物があります。また材質もフェルト・ゴム・木・プラスティックやウレタン系の合成樹脂でできた物等さまざまです。踏み心地というよりはサウンドに大きく影響する部分です。

[スプリング]
踏み込んだプレートを元にもどす役目をするパーツ。このスプリングの強度で踏み心地は影響する。

[チェーン]
プレートとビーターを連結するパーツ。チェーン製・ベルト製・シャフト製などがあり踏み心地が大きく影響する部分。

[ホイール(カム)]
上記のチェーンなどを掛ける円形のギア。これは中心のシャフトに対して真円の物(真円カム)と、シャフトからオフセット(ずらして)してある偏真(偏真カム)の物があり、真円の物はプレート踏み込み量に対して直線的(ダイレクト)な動き、偏真はビーターがヘッドに当たる瞬間にスピードが上がり、結果パワー感が増す。オールマイティさを求めるなら真円カムをお勧めします。

[アンダープレート]
フットボードの下側に取り付けられたプレート。踏み心地には大きな影響は与える事はないが、演奏時にはペダル自体が微妙に振動を起こしています。特に横ブレの振動はビーターの縦方向への軌道ラインを乱してしまいます。その効果を軽減させるために最も役立っているのがこのアンダープレート。ただ単に部品代という意味も込めて金額の高い製品には付いているが、この横ブレが微妙に心地良いというプロのプレーヤーも実際には沢山いて、アンダープレート無しのモデルを好んで使用している人も多い。私も実はアンダープレート無しモデルが大好き♪
大まかにフットペダルの重要なパーツの名前と解説をしてみました。

ちなみに、上記で説明したのはシングルペダルと呼ばれる、いわゆる片足だけで踏むペダルですが、これ以外にはツインペダルと呼ばれる、ひとつのバスドラムでツインバスドラムの効果が出せるペダルもあります。

読んで頂いて分かるかと思うのですが、ペダルに限らず楽器は値段の高い物が必ずしも=(イコール)良い製品というわけではありません

ペダルに関して言えば、細かい調節が出来る機種ほど値段設定が各メーカーで高くなっているようです。

決して値段で選ぶのではなく、自分が試奏した感じで「ココをもう少し調節したいな・・・」と感じた部分にその調節機構が備わっているかどうかで選ぶようにすると良いでしょう。最近の携帯電話のように沢山機能が備わっているけど、その全部を使っている人は少ないと思います。
使わない部分があるならその分コストを抑えて、他の機材を揃えましょう!

<今回のまとめ>
まず最初に、スティックと同じくらい重要な
           My ペダル 
                           をゲットしよう!